ほわいとさんのHAPPYBOY見聞録?

ネットに蔓延する怪しい情報や理不尽な事柄に物申すブログです。

エースで四番は必要ない。

85歳の現役プログラマー

若宮正子さんという方をご存じの方はいらっしゃるでしょうか?

引用記事は2年前の記事なので、当時83歳、現在は85歳になられた、

アプリ開発者です。私が名前を知ったのは、この記事よりも数年前の、

テレビのニュースだったと記憶しております。

 

logmi.jp


若宮さんは高校卒業後に銀行に入社されたそうですが、

算盤から電気計算機そして、機械や電子計算機、

コンピューターから総合オンライン、インターネットと、

業務の進化を目の当たりされてきたそうです。

『パソコンがあれば、ネットというもので人とつながれて、

そこで交流することができる』というのを本で読んだをキッカケに、

定年の時の退職金でパソコンを購入し、試行錯誤を繰り返して、

パソコンのスキルを向上させていかれました。

多分、私なんかよりも相当スキルは高いと思います。

若宮さんが注目を浴びるキッカケになったのが、

hinadanという、iPhoneのアプリです。

 

hinadan

hinadan

  • Masako Wakamiya
  • エンターテインメント
  • 無料

apps.apple.com

 

開発のきっかけは知り合いから、

「じいちゃんが電話に出ないって大騒ぎで家に行ってみると、

スワイプができなくて、通話できないだけだった。」ことや、

シニアが楽しめるアプリがないこと、特にゲームアプリは、

「一つも面白いものがない」という声が多かった。

そこで、若い開発者に「年寄でも面白がるような物を作って」と、

お願いしたけど、

「年寄の好みなんて知らないので若宮さんが、

自分で作ってみたらどうですか?」

と言われ、うっかり「そうね」と答えてしまったそうです。

 

近くの藤沢のジュンク堂の窓ガラス1枚ぐらいは、

若宮さんの売上でできているんじゃないかと思うくらいの

冊数の本を購入されて開発を始めたそうです。

アプリは共同開発。

開発を進める上で、素人ではできないことができてくる、

『一生懸命に自分なりにはやったんですけど、1行ごとの意味は分かるんです。

ところが、自分の持っているストーリーをプログラミングするっていうことは、

なかなか素人にはできない。』

HOWは理解できたが、WHYが分からないと言うことです。

その時に、自分で作るように勧めてくれた方が、

「わからなかったら、僕が教えます。」と言ってくれたそうで、

SkypeやMessengerを通して、遠隔授業を受けることができたそうです。

 ファイルを共有しお互いにそれを見ながら、

「またここが……。この前言ったでしょ。あれです!」「なるほど」とか言って、

やりとりを交わしたり、たまには実際にお会いしたりしたそうです。

 その中で気が付いたことは、ゲームアプリっていうのは、

プログラムが書けるとかコーディングをするっていうことは一部であって

それがすべてではないと言うこと。

例えば、「hinadan」ではおひなさまのアイコンをくり抜くための絵や、

ナレーション、BGMなど、いろいろなものがあってできている。

誰もがレオナルド・ダ・ヴィンチではないので、

絵も描ければ、音楽もできたり、一人で何でもできる人は殆どいない。

だからいろいろな協力してくれる人がたくさんいるという事が、

一つのアプリを作るためには本当に大切なことだなと思ったそうです。

幸い若宮さんは、とっても良いお友達に恵まれていたので、

そういう方々の手助けを受けてアプリを完成できたというわけです。

エースで4番。

 エセプ界隈では、稼ぐ為にフリーランスを目指して、

エセプログラミングという名の「HTML」や「CSS」を教える、

プログラミングスクールで勉強しようと、喧伝しています。

しかし、そのスクールを卒業しても現場で活躍できるとは限りません。

スクールではHOWは理解できるかもしれませんが、WHYは理解できないのです。

各校、独自のカリュキュラムがあるでしょうから、

使い物にならなくて、別の方法で学び直さなければならないかもしれませんし、

自身の構築環境次第では、導入さえできなくて挫折してしまうかも知れません。

それぞれの学習環境、習得言語、熟練度などなど、

個人によって十人十色で変わってくるのです。

基礎は学んだとしても応用する術を知らなければ、

顧客のニーズには応えられないのではないでしょうか?

 

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私個人の印象ですがあの界隈の方々は、

エースで4番が格好いいと思ってるのではないでしょうか?

つまり、若宮さんのお話のようにダ・ヴィンチのように、

一人で何でもこなせる人材になれる風に導こうとしています。

しかし、人間には得手不得手がありますから、チームとして開発したり、

協力しあって仕事をしているのです。

そのような事も理解できていないので、平気で様々な業界の方をdisれるのです。

社会経験が乏しい故の、妄想に近い発言でしかありません。

どんなに優秀でも。

logmi.jp

 若宮さんは、記事の中で興味深い話をしています。

 日本中で猪の被害が凄いが、この檻の罠がどうも上手くいかない。

ところが、福井県の谷川さんっていうおじいさんは、

これを解決するのにプログラミングが役に立のではと思った。

そこで、「IchigoJam」というアプリを、

たった9行(のBasicのプログラムを)書いて改造しました。

するとその年に猪が92頭も引っ掛かってきたのです。

要するに、どんなにプログラマーが優秀でも、

猪のことがよくわかってない人が作ったんじゃダメということ。

今まではプログラマープログラマーとしての道を極めていて、

余計なことをしたら「素人はうるさい」なんていう時代だったが、

これからはより身近なところにプログラマがいるのではということ。

身近な人に喜んでもらうため。

 また若宮さんは、感動した事も書かれています。

 「岐阜県の県立工業高校と盲学校のコラボがあるから来ませんか?」

というお話を受けて、訪問した際のこと。

工業高校の電子工学科の生徒さんは、授業ではプログラミング、

部活でもってゲームアプリなんかを楽しんでる。

そして「盲学校の生徒さんたちが使えるようなアプリを作ってあげてよ」

って言われた時、 彼らは盲学校に行って、いろいろ話を聞いてたそうです。

その中で、視覚障碍児のためのアプリっていうのあることはあるが、

なかなか使えないという話が出ました。

その理由としては、同じ目が見えないといっても、いろんな見えない(がある)。

まったく全盲のお子さんもいるし、うすらぼんやり全体が見えるとか、

目のある部分が欠けていて見えないとか、いろんなお子さんがいる。

だから、一人ひとりに会って、よく話を聞きながら、

その人に合うようなものを作ってあげたそうです。

 なかには、黄色い背景色に黒で字を書くと読めるっていうお子さんのために、

その子に合ったアプリを作ってあげました。

すると本人は勿論のこと、先生や他のみんなにすごく喜ばれたそうです。

その経験を通じて、プログラミングをするということは、

身近な人に喜んでもらうためにする』と感じたそうです。    

自分が稼ぐことばかりを考えてしまえば、身近な人の喜びなんて

考えることはないでしょう。だから、人が必要としていることを

理解することもできませんし、その人のニーズに応えることなどできません。

大事なのは自分の事ではなく、人が喜ぶ為に何ができるかということです。

一見、難しそうに感じても真理は意外と簡単なものなのです。

人が人を思いやり、それぞれの役割の中で生きて行くことが、

私達それぞれが物心共に豊かになるための近道ではないでしょうか?

以上、お読み頂きありがとうございました。

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