一つの芯を持つ。
遠くの目標を達成するには?
前回は明確な目標を持つことについてお伝えしましたが、
今回は、目標達成の明確なプロセスの中で、
初歩的なことをお伝えしたいと思います。
前回、ダイエット大失敗のお話をしましたが、
原因は、実現不可能な目標を立てたということでした。
それでは、実現可能な目標設定とはどのようなものだったのでしょうか?
ボウリング的発想
皆さんはボウリングをやったことがありますか?
私は高校時代にハマったのですが、
当時はパワーボウラーだったので、
ブンブン投げて最高スコア200くらい出たことがありました・・・
しかし、初めてやった時のスコアは、
たしか30いくかいかないくらいだったと思います。
ボウリングは、ストライクやスペアを重ねることでスコアが上がります。
ストライクにしてもスペアにしても、
1フレームでピンを10本倒さなければいけません。
ボウリングのとき、何処を見て投げますか???
大体の人が、ピンを見て投げると答えると思います。
初心者だった私も、最初はピンを見て投げていました・・・
しかし、ある時にボウリングの上手い友達から、
ピンでは無くて、スパットを見て投げると良いよと教わったのです。
ターゲットスパット
ボウリングのレーンを見ていると・・・
少し先に黒い三角形の表示が7つあることに気付きませんか?
それがスパットです。
レーンは横方向に39枚の板目で構成されていて、
スパットは端から5、10、15、20、25、30、35枚目にあります。
そのままレーンを真っすぐ辿ると、
外側に見える7本のピンの位置に重なります。
最も手前の1番ピンは真ん中のスパットの延長線上にあるというわけです。
ピンを直接見た場合、目標が遠いのでどうしても狙いを定めにくいです。
スパットはピンよりも近い位置にあるので、そこを狙えば、
コントロールが付きやすいのです。
スパットの正式名称は・・・
「ターゲットスパット(target spot)」と言うようです。
読んで字の如く、狙いを定める為のポイントという意味です。
殆どのプロボウラーの方は、このスパットを見て投げているそうです。
狙いを定める為のポイント
大きな目標を立てることは必要だとは思いますが、
その目標を達成するためにどうやって狙いを定めるかということは、
あまり考えない人は多いのではないでしょうか???
私もダイエットの経験はあるのですが、
当時78キロから65キロまで3ヶ月で減量に成功しました。
私が最初にしたことは、どのような方法でダイエットを行うか、
3ヶ月で無理なくできるかを色々と調べました。
そこで、前回お話した限度量を知ったのです。
自分の体重の5%が4キロくらいなので、3ヶ月で12キロ。
減量ペースとしては、大丈夫な数字です。
そして、食事管理だけでは、脂肪と一緒に筋肉も落ちてしまうので、
筋肉も鍛えなくてはいけないと知り、
十数年前に購入して本棚に眠っていた本を見つけました。
ここで提唱されていたのが、1日15分のダンベル体操と、
食事管理です。スタートは2キロくらいのダンベルでしたが、
1日目で筋肉痛になるほどでした・・・
食事管理は、ネットでカロリー計算できるサイトがあったので、
そこを見ては、1日1500Kcal前後になるように、徹底しました。
1ヶ月位継続していると、体が慣れてきたので、
ダンベルの重さを増やしたり、体操の回数を1日2回にしたり、
エアロバイクによる、有酸素運動を加えたりしました。
ダイエットにありがちな、停滞期はありましたが、
コツコツと継続することで、3ヶ月後には、
目標の65キロを達成しました。
1つの芯を持つ
3ヶ月というのは長いとは言えないのですが、
ターゲットスパットはしっかりしていたと思います。
この本の著者の鈴木先生が、本の中で、
「わずか15分とはいえ、さぼりたくなる日も当然あるでしょう。
それを防ぐには『やせるために15分間絶対にやらねばならない』と、
使命のように思わないことです。
そこで気持ちを切り替えて、
『15分間を捨てる』と割り切ってみてください。
15分間『やる』のは大変ですが、15分間『捨てる』のなら、
簡単です。この15分間は最初からないものとしてしまうのです。」
この「15分間を捨てる」
という発想が当時の私には衝撃的で、それが私の1つの芯となりました。
どのような目標を持つにしても、芯を持つことは大切です。
ブレないターゲットスパットを持つことで、
遠くの目標を達成する道標とすることが出来ます。
まずは、自分にとっての目標とターゲットスパットを明確にしましょう。
次回は、目的と手段について、お話したいと思います。
以上、お読み頂きありがとうございました。