だしいりたまご。
ネット情報を見極めるポイント
昨今、ネットには真偽不明の様々な情報が溢れています。
特に、新型コロナウィルスを巡っては、現場経験のない自称の医師や、
その他諸々といった人々による、医学的根拠の乏しい情報で、
世の中を混乱に陥れてるケースが多々見受けられます・・・
フェイクに惑わされず、
情報を見極めるための7つのポイントを
SNSで「わかりやすい医療情報」を発信している、
山本健人医師(外科医)が教えてくれています。
ネット情報を見極めるポイント 「だしいりたまご」 - みんなでプラス - NHK クローズアップ現代+
ネット情報を見極めるポイント 「だしいりたまご」
2020/05/21 16:13
だしいりたまご
「だしいりたまご」・・・一発目で出てきた変換が・・・
出汁炒り卵でした・・・なんか美味しそうです・・・
冗談はさておき・・・「だしいりたまご」とはどんなことでしょうか?
①「だ」…誰が言ってる?
その情報を発信している人が、本当に専門家なのか。
一見、専門家のようでも、実は厳密に言うとその分野は専門ではない、
という場合があります。例えば医師であっても、
診療科によって専門性が明確に分かれます。
②「し」…出典はある?
優れた専門家であっても、間違えることはあります。
ですから、その情報の「出典は何か」「エビデンスはあるのか」を、
常に考えましょう。もし出典がないとすれば、
その情報が正しいかどうかを他の専門家が検証することができません。
その場合、「あくまで個人的な意見にすぎない」と、考えることも必要です。
③「い」…いつ発信された?
医療に関する情報は、最初は正しいと思われていたことでも、
時間が経って研究が進んだ結果、「実は間違いだった」とわかることがあります。
これは医学に限らず、すべての情報に当てはまることだと思います。
特に新興感染症の流行期のような、
次々と新しい知見が明らかになるような状況では、
少しだけ前の情報でも、のちに評価が変ってしまうことは十分あり得ます。
その都度、その情報がいつ発信されたものなのかを確認しましょう。
④「り」…リプライにどんな意味?
TwitterなどのSNSでは医療に関するデマが拡散することも多いですが、
リプライ欄を見ると、専門家がデマを否定していることが、
簡単にわかることもよくあります。
リツイートして拡散しようと思ったら、まずリプライ欄を見ると、
「これデマじゃないかな?」と疑うことができます。
「他の人がどういう見解を示しているか」を常に確認しようすることが大切です。
⑤「た」…叩き(攻撃)が目的じゃない?
例えば、自分が「あまり好きではない」と思っていた人が、
SNSで批判を浴びていたとします。
そんな時は、情報が正しいかどうかを判断することより、
「拡散したい気持ち」を優先しがちです。
その心理がデマの拡散につながることがあります。
誰かを攻撃することが目的の投稿ではないか、
拡散する前にもう一度考えてください。
感情的にならず、冷静に分析することが大切です。
⑥「ま」…まず、一旦保留。
見つけた情報を友達に教えたり、
リツイートしたり、情報の内容を実際に試したり・・・、
そうした行動を起こすのを、一旦保留してみませんか?
「これは」と思った情報でも、
時間が経つとすぐに評価が変わるかもしれません。
急ぐ気持ちを抑え、すぐに判断を求めないようにしましょう。
⑦「ご」…公的情報は確認した?
自力で複数の情報を取りにいって比較検討する。
出典が正しいかを確認する。これがベストです。
でも、例えば英語の医学論文を何本も読むとなると、
できる人は限られます。そうであれば、
多くの専門家のコンセンサス(合意)である公的な情報を参考にするのが、
もっとも安全ではないかと思います。
クローズアップ現代で取り上げたのは、新型コロナウィルスに関する、
だしいりたまごでしたが、この7つのポイントは、
他の情報にも同様に当てはまると思います。
今回はお話が長くなりましたので、
続きは次回ににて、お話したいと思います。
以上、お読み頂き、ありがとうございました。