ぬか喜びにならなければいいですね。
発信者情報開示の仮処分。
N国の立花さんがこのようなTweetをされていました。
噂のガムテ弁護士と一緒のお写真ですが・・・
『Twitter上で、立花氏に誹謗中傷を書いた16人全員の情報開示が認められた。』
N国関連はウォッチ外であるので、
Twitter上でのやり取りは全く存じ上げないのですが、
見事なまでに嬉しさを爆発させております。
リプ欄にも彼の信者からの勝訴おめでとうございますの言葉が・・・
仮処分ってどういうことだか知ってて言ってるのでしょうか？
発信者情報開示請求の流れ。
発信者情報開示請求の流れは下記の図の通りになります。
『発信者情報開示請求 流れ』でググると、
様々な法律事務所や弁護士事務所のブログ等で解説されていますので、
詳しく知りたい方が、ググって見てください。
さて、本題となりますが、立花氏がTweetしている仮処分とは、
Twitter社に対する発信者のIPアドレスの開示を求める仮処分についてです。
図で言えば、最初の段階でしかありません・・・
一体、どのようにすれば仮処分が認められるのでしょうか？
仮処分。
東京弁護士会が発行している、インターネット法専門講座のＰＤＦには、
発信者情報開示請求の具体的な提訴方法などが記されています。
仮処分については・・・
立証に当たっては、対象箇所をプリントアウトして、
マーカーを引いて証拠化し、侵害情報を特定する。
主張にあたっては、表形式にするなどして目録を作成することになる。
立花氏のケースでは、誹謗中傷にあたるであろう、Twitterの発言を
ピックアップして、プリントアウトし侵害情報を特定したのでしょう。
注目すべきは、会話の流れ、つまりは立花氏を誹謗中傷する原因となるような、
立花氏自身の発言は関係なしに相手の発言のみを提出すれば良いということです。
つまりは、誹謗中傷の発言とわかるような文言があれば、
大抵の場合仮処分は、
通ってしまうということなのです。
立花氏本人や、フォロワーの方々が、
『震えて眠れ』だの、『勝訴おめでとう』だのと喜んでおりますが、
最初の薄っぺらい障子の紙を破った程度なのです。
ブログ主自身も発信者情報開示請求について詳しく調べるまで、
そう思っていたのですが・・・
法律を詳しく知らない人は、仮処分という言葉を聞くと、
重い感じがしてしまって、不安を感じてしまうのでしょうが、
それは法律に対する、
情報弱者を仮処分という言葉の重みを誇示した上での、
示談目的の煽りでしかありません。
次はプロバイダに対して発信者情報開示請求の提訴が必要となります。
プロバイダへの提訴があった時点でプロバイダよりテレサ文書が発信者に対して、
送付されてきますので、そちらに発信者情報を開示するか否かを記入して、
プロバイダに返送することになります。
もし、テレサ文書が来てしまった場合は、
山本一郎さんのnoteを参考にして対処するか、
本当に心配であれば、専門の弁護士さんに相談することをオススメします。
間違っても相手方の示談の誘い等には、
乗らないでください。
相手方はそれが狙いなのですから。
昨日の記事の通り、件の弁護士の動きは、
総務省の研究会でも問題視されており、
今後更に問題が表面化してくるかもしれません。
『不当判決』を掲げる弁護人と依頼人の未来が見えてなりません。
仮処分という言葉や、
相手方の示談を勧めるような煽りには、
決して乗らずに専門家の助けを求めたり、
自分ができることを精一杯やってみましょう。
以上、お読みいただきありがとうございました。
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