節制…健全な思慮。
第一の徳目
第一の徳目は、
「節制」
飽くほど食うなかれ、
酔うまで飲むなかれ。
です。
wikiによると、古代ギリシア以来の西洋における重要な徳目の1つ、
ギリシア語で節制を意味する「ソープロシュネー」は、
「ソー」(健全な)と「プロシュネー」(思慮)の合成語で、
語義通りには、「思慮の健全さ」を意味しています。
プラトンが初期の対話篇『カルデミス』にて主題的に扱っています。
国語辞典等の意味になると、
-
1 度を越さないよう控えめにすること。ほどよくすること。
-
2 規律正しく統制のとれていること。
- 3 欲望を理性の力によって秩序のあるものとすること。
- とあります。
- フランクリンが何故、この節制を第一の徳目に置いたのでしょうか?
- 飽食の時代と言われて久しいですが、
- 日本の食品廃棄物は年間2,769万トン、
- そのうち、まだ食べられるものが649万トン、
- 約4分の1が「フードロス(食品ロス)」となっています。
- コロナウィルスの休業要請によって、飲食店等の休業で、
- 大量のフードロスが出るために、支援の通販がネットでは見受けられます。
- 平時でも年間600万トンものフードロスですから、
- このコロナ災禍でのフードロスはどれくらいになってしまうのでしょうか?
人間の三大欲求の一つ
「食欲」は人間の三大欲求の一つであり、
人が「たくさん食べたい」や「美味しいものを食べたい」と思うのは、
人間の本能なのかもしれません。
しかし、このような欲求を抑えて、自己コントロールすることが、
私達には求められているのだと思います。
酔うほど飲むな。
社会人になった頃に、会社の研修中に飲み会があり、
同期の一人か二人は、急性アルコール中毒になっていました・・・
新歓コンパなどでも、毎年同じような光景が見られるのではないでしょうか?
今年はコロナ災禍の為に、宴会自体がないでしょうから、
そのような光景は見られないとは思いますが・・・
急性アルコール中毒は、重度になると死亡することもあるので、
本当に怖いものなのです。
急性アルコール中毒の怖さを知っていますか?イッキ飲みや無理強いは命にかかわることも! | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン
急性アルコール中毒の怖さ
2020/05/26 03:49
現代と同じような問題が、フランクリンの時代あったのかもしれません。
そこで、節制が第一の徳目になったのではないでしょうか?
暴飲暴食は病気の入り口
2014年11月、アメリカのハーバード公衆衛生研究所が、
肥満で起こる新しいミトコンドリアの異常を発見し、
有力医学誌ネイチャー・メディシン誌で報告しました。
暴飲暴食などによる肥満、さらに脂肪肝によって、
細胞の大事な器官であるミトコンドリアに異常が出てしまい、
様々な病気につながる、ということのようです。
生活習慣病の代表格と言われる「糖尿病」は、肥満が一つの原因でもあります。
日本では約1000万人の患者がいると推計され、
予備軍を含めると2000万人いるとされています。
これも、飽食の結果と言えるかもしれません・・・
食の欧米化に伴って、生活習慣病は増加してきたと言われています。
食べても、適度な運動をこなして自分を管理できれば、
問題はないのでしょうが、暴飲暴食の結果から病気になってしまえば、
経済的損失につながるのです。
引用元では、糖尿病に限ったお金の話ですが、
軽度で月数千円程度の窓口負担、
インスリンなどの投薬治療になってくると月1万円以上かかるようです。
高額医療費控除などが有るとは言え、経済的負担は大きいと思います。
記事は少し古いですが、
生涯医療費は、なんと830万円!!!
健康だったら、別のことに使ったら相当幸せになれると思います・・・
老後必要と言われる、2000万円の約半分ですし・・・
2000万円+医療費ってことになっちゃいます・・・
健康であればこそ
健康であればこそ、好きなことに没頭できるのではないでしょうか?
このブログの読者層がどのようなのかはわからないのですが、
どのような世代においても、健康なことが第一であると思います。
自己をコントロールすることで、食べすぎや飲み過ぎを防ぐ、
そして、暴飲暴食によるリスクを回避することで、
将来的な経済的損失も防ぐ、病気になってしまえば、
時間さえも失うことになってしまいます。
自分や家族の為にも、節制を心がけることから、始めてみましょう。
健全な思慮
記事を書き終えてから、更に考えたのですが、
ギリシア語の義語通りの意味である、
「健全な思慮」のほうが、
現代のSNS社会にはピッタリと感じました。
今日現在でも、誹謗中傷で騒ぎ立てるエセインフルエンサーが多数いますが、
彼らが、この健全な思慮を持っていたら、無駄に敵を作ることもなく、
批判を受け、それを誹謗中傷と受け取るような、
事案はなかったのではないでしょうか?
芸能人やインフルエンサーを自認するのであれば、
健全な思慮の元に、発信を心がけてもらいたいものです。
もちろん、一般人でもSNSに書き込みに際は、健全な思慮の元で、
書き込みを行うのは絶対に必要です。
次回は第二の徳目である「沈黙」についてお話できればと思います。
以上、お読み頂きありがとうございました。